★以下、「きもっ」「なんや変な病気かかってんのんちゃうのん」「もうよらんといて」禁句 | ペルーで事件簿2

★以下、「きもっ」「なんや変な病気かかってんのんちゃうのん」「もうよらんといて」禁句

ちょっと以下の写真を見ていただきましょう。


pero peruano boca


まあ、無精ひげです。



perro peruanocabeza


モヒカンです。



perro peruano cuello


「何かあったの?」首にあざというか斑点といかできものというかシミ。


perro peruano cola

しっぽでございます。


毛が全く生えてないならいいのですが、部分部分生えているんですね。

しかしその目的がわからない。本来毛とは大切な部分を守る役割もあります。

頭はわかります。しかし、この犬は尻尾のに生えている。


根元から守れよ、と。


学校とかでプールに入ると毛深くないのにほくろからだけ長い毛が生えている人いませんでしたか?

そういう人に限って体臭が強い。そういう情けなさがこの犬にはあります。




えー…、禁句を忘れないように。


だめですよ、馬鹿にしたら。なんとこの犬は「ペルー犬」、

ペルー文化遺産にも指定されている、由緒ある種なのです。

買えばこの物価の安いペルーで2000ドルはくだらないそうです。


だれですか「グレムリン 」なんて言っているのは。


その歴史はおよそ三千年。ペルーでの最初の大きな文明はチャビン文化、

およそ紀元前1000年位前に起こりました。ということは、

これはペルーに起こった全ての主要な文明を知る犬なのです。



perro peruano en una huaca


全体像はこんな感じで。


え?写真がちっちゃい?しゃーないでしょ、アップできもい写真が見つからなかったんだから…。


…毛のない犬として知られていますが、異常に体温が高いから毛はいらないそうです。


愛犬家として知られる僕ですが、

さすがにこの犬には触ることができませんでした。というか寄るな(…あっ)。


その犬の様子を描写しましょうか。


愛嬌がない。

覇気がない。

生気がない。


それが砂漠でカロリーを消費せずに生き延びていく術かもしれません。


こういう犬ですので、

絶滅の危機に瀕しております。

現在パチャカマ遺跡やワカ・プクジャナなどで保護されていますが、

訪れる観光客に


かわいい!


と呼ばれているのを


見たことがありません。。。


先ほども申しましたようにこのお犬様は法によりペルー国文化遺産に指定されています。

しかしこの犬の別名は



中国犬



あれ。。。自文化の誇りは?


ネットで「訪ねペルー犬」の記事を見ました。リマ発です。

その記事、「Perro sin pelo perdido」

となっており、一見、毛がなくなったのか犬がなくなったのかわからない。


とにかく一応ペットとして飼われているんですね。

しかしこの犬ならば「飼う」というより


看病する


という表現が近いかもしれません。


そんな若くても年寄りなペルー犬、昨日

チャンチャン遺跡で数千の観客の下、国立文化機関によるこの犬の品評会が催されました。

何匹集めたかは知りませんが、なんと集まって行進したらしいですよ。


怖いもの見たさか…。


最後に、毛のない犬ということで、毛にまつわるリンクをどうぞ。ククク…。


http://youkan.sakura.ne.jp/museum/movie/167.html