ペルーで事件簿2 -12ページ目
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★口から出る息が白いそんな日

チリで軍人90がアンデス山脈南部で遭難(うち45人は救出)、五人が死亡というニュースが流れる一方、ペルーでも寒波が既に14人の命を奪っております。


ペルー陸水気象庁は、「特に今年の七月と八月、ペルー高原部を氷点下20度以下に及ぶ大寒波が訪れる恐れが、60~70パーセント(ここら辺なんか自信なさげやね)の確率である」と発表しました。クスコに雪の降る恐れもあるとの事。

その寒波の影響を受けてか、わがホームステイ先にはかわいい避難民が訪れました(なんか飯尾さん 調 )。


             ↓

             ↓

             ↓


Yuki



拾ってきた次女曰く、


「そこの角から私の後をずっとつけてきたの。私の目をずっと見てたのよ。『このままにしてたら道端で死んじゃう』って思ったら、私を頼りにしているこの子をほうっておけなかった」


その主張には誰にも反論をさせない強い意思が込められていました。というのも



去年のことです。


おかんが一匹の子犬をもらってきました。

しかもその犬は次女が全身全霊を込めてかわいがっていたアキ

という犬にそっくりだったのです。

しかしそのアキは長女の目の前で数年前車にはねられて死んでしまった。


過去を思い出した次女やおとんは反対しましたが

結局子犬のかわいさに負けて、家族は新しい家族「アキ(おかん命名)」を

少しずつ受け入れていったのです。

しかし、予防注射をしてなかった子犬は、もらわれてきて二週間の後、

短い生命を、徹夜で看病をした次女の腕の中で全うします。


haru sin senora


その新しい家族を心よしとしていない家族もいました。

18歳の老犬ハルです。

ハルの嫉妬深い気苦労は結局徒労に終わったのですが、

そのハルも、ついで結核で死亡してしまったのです。


平行して


Nebo


ネボという子猫もどこからかもらわれてきて飼われていましたが、

数ヶ月前にうちを飛び出したきり戻ってきません。


もう動物はいいだろ、そういう雰囲気がこの家にあったので

次女の口調は誰にも反論させようとしない強い意思を込めていたのです。




…朝ごはんを食べていたところその新しい家族は庭先から台所に侵入してきました。

日本語はある程度わかるけど話せない日系二世のおかんが


「こらっ、入ってきちゃダメよ、ユキ!」


僕の彼女(日系)の日本名と同じ名前にびっくりした僕は



―なんでユキなん


―…ほら、nebrinaの多い日にやってきたから。



(-_-) おかん、「nebrina」は日本語で…、キリ(霧)だっっっっっ!!!



★死なないで

いっつも思ってたこと。

皆さんも一度くらいは思ったことがあるかもしれません。


街角に札束をもって立ってる両替商


los cambistas


無防備だなあ…。

やってるのもおっさんばかりだし、別にけんかが強そうでもピストルを持っていそうでもない。

「どうして襲われないんだろう…」


襲われました。


早朝四時、サンルイスの自宅から三区画ほど離れた場所で両替商のシリリオ・サパタが

三人の強盗に強盗にピストルを突きつけられて、金を出せと。


イヤだと。


銃声は近所の住民を住民の目を覚まさせ、現場に呼び寄せました。

持っていた2000ソルを奪われた血だらけのシリリオを見た住民は、すぐに奥さんのマルレネを呼びます。

マルレネはすぐに夫をタクシーでドス・デ・マジョ病院に連れて行きますが

午前6時20分、手当ての甲斐なく手術室で死亡します。

働き者のシリリオは昼間は道路工事や警備員として働き、夕方からは両替商として町に出ていました。

納得のいかない方法で夫を失ったのは妻マルレネ、父を失ったのは10歳の娘アンドレア。



…何十年もペルーに住んでるわけではないですが、最近犯罪が多くなったなあと。

テレビや新聞で見るからというのではなく、身近なところで犯罪が多い。



先日僕をとてもよくしてくれていた紳士が白血病で亡くなりました。

落ち込む母を娘はショッピングに連れ出します。

その先で背の丈2メートルはあろうかという黒人にバックをひったくられそうになりました。



僕の下宿先は美容院。そこの美容師の中でいっつも仲良く話をするのはメリ。

つい最近ちょっとすい臓が悪くなって入院。手術後退院して何とか働き始めます。

新婚の彼女はほんとは八月に故郷のアレキパに夫と帰る予定だったのですが、

思わぬ病気による思わぬ出費でそれも叶いません。

ある日プラササンミゲルに一人でショッピングに出かけ、家に帰るために乗り合いタクシーに乗ります。

しかし乗ったタクシー、既に乗客が二人乗っていたんですが、

タクシー運転手ともども、皆強盗だったのです。

経済的事情から傷口のいえないまま退院したメリを

しばきにしばき、持ってるもの全て持ち去りました。



好きなことやってきたしいつ死んでもいい なんて思っていたときは

いつになっても死なないような気がしていたけれど

どうしても一生守り通したい人に出会ってからは、

死が怖くなって、明日にも死んでしまう可能性はある、

なんて思ってしまう。


それはペルーにいるからでなく日本でも同じでしょう。

尼の事故とかでも、あそこら辺はよくバイクで通ってたから…。


殺すとかとか!


もっと生命の重さについて考えませんか。

人の命を奪ったりその人の生活に影響を及ぼすようなことをしてまで強盗を働いて

そして得た糧は

その襲われた人や家族の失ったものと

つりあいの取れるものですか?

他人の人生の喜怒哀楽が関係なかったとしても、その行為はあなたの人生を

いろんな意味でよくするものですか?

ほんとにそれで満足していますか?


殺すとか死ぬとか


そういう言葉をまず自分の心の辞書から取り除くことから始めませんか。



Lady B


そんなことを思いながら新聞に目をやると彼女、

ペルーで今、時の人―Lady・B(レディー・ビー)。

ペルー国警察中尉の彼女は以前は大統領官邸付きで、ファーストレディーの護衛にあたっていました。


しかし現在世間が彼女に向けている疑惑とは…


実は大統領の愛人であり、その補助で、

今住んでるサンボルハのアパート、ホンダの乗用車、郊外チクラジョに土地を買ったと。

それは本人も否定していてあくまでまだ疑惑なのですが、

そのホンダをまだ免許もなくナンバーもつけてないまま運転し貧しい婦人をはねてしまっていた、

その過去が明らかにされ、それは事実なんです。


国民の反感を買っている彼女ですが、ある記者にこう漏らしたそうです




「皆がああやって私のことを悪くいうのは、私の魅力をねたんでいるからよ」





(-_-)  えー… もうんでください(あっ)。






★以下、「きもっ」「なんや変な病気かかってんのんちゃうのん」「もうよらんといて」禁句

ちょっと以下の写真を見ていただきましょう。


pero peruano boca


まあ、無精ひげです。



perro peruanocabeza


モヒカンです。



perro peruano cuello


「何かあったの?」首にあざというか斑点といかできものというかシミ。


perro peruano cola

しっぽでございます。


毛が全く生えてないならいいのですが、部分部分生えているんですね。

しかしその目的がわからない。本来毛とは大切な部分を守る役割もあります。

頭はわかります。しかし、この犬は尻尾のに生えている。


根元から守れよ、と。


学校とかでプールに入ると毛深くないのにほくろからだけ長い毛が生えている人いませんでしたか?

そういう人に限って体臭が強い。そういう情けなさがこの犬にはあります。




えー…、禁句を忘れないように。


だめですよ、馬鹿にしたら。なんとこの犬は「ペルー犬」、

ペルー文化遺産にも指定されている、由緒ある種なのです。

買えばこの物価の安いペルーで2000ドルはくだらないそうです。


だれですか「グレムリン 」なんて言っているのは。


その歴史はおよそ三千年。ペルーでの最初の大きな文明はチャビン文化、

およそ紀元前1000年位前に起こりました。ということは、

これはペルーに起こった全ての主要な文明を知る犬なのです。



perro peruano en una huaca


全体像はこんな感じで。


え?写真がちっちゃい?しゃーないでしょ、アップできもい写真が見つからなかったんだから…。


…毛のない犬として知られていますが、異常に体温が高いから毛はいらないそうです。


愛犬家として知られる僕ですが、

さすがにこの犬には触ることができませんでした。というか寄るな(…あっ)。


その犬の様子を描写しましょうか。


愛嬌がない。

覇気がない。

生気がない。


それが砂漠でカロリーを消費せずに生き延びていく術かもしれません。


こういう犬ですので、

絶滅の危機に瀕しております。

現在パチャカマ遺跡やワカ・プクジャナなどで保護されていますが、

訪れる観光客に


かわいい!


と呼ばれているのを


見たことがありません。。。


先ほども申しましたようにこのお犬様は法によりペルー国文化遺産に指定されています。

しかしこの犬の別名は



中国犬



あれ。。。自文化の誇りは?


ネットで「訪ねペルー犬」の記事を見ました。リマ発です。

その記事、「Perro sin pelo perdido」

となっており、一見、毛がなくなったのか犬がなくなったのかわからない。


とにかく一応ペットとして飼われているんですね。

しかしこの犬ならば「飼う」というより


看病する


という表現が近いかもしれません。


そんな若くても年寄りなペルー犬、昨日

チャンチャン遺跡で数千の観客の下、国立文化機関によるこの犬の品評会が催されました。

何匹集めたかは知りませんが、なんと集まって行進したらしいですよ。


怖いもの見たさか…。


最後に、毛のない犬ということで、毛にまつわるリンクをどうぞ。ククク…。


http://youkan.sakura.ne.jp/museum/movie/167.html



★絶対痩せるダイエット

何また「おなかネタ」?

そう思わせといて実はいきなり平和ネタを持ってくる。


うちの近所からいきなり全宇宙的にテーマが飛躍するところがこのブログのすごいところ。


5月1日、平和へのプロジェクト


平和へのトレッキング


が開始しましたとさ。このプロジェクトの主たるイベントは二つ。



★ペルーを南北に走るインカ道を幸せの伝道師たる飛脚が平和のメッセージを携えて縦断


 北はピウラ県から南はプーノ件まで2200km、8月の28日までおよそ4ヶ月かけて

 この過酷な道程を制覇するのは


 Felipe Verela Travesi


現代の「ザ・飛脚」として知られるフェリペ・ベレラ・トラベシさんを初め合計四人のつわもの達。


フェリペさんは11週間かけてカハマルカからクスコまでインカ道を踏破した有名人。

(しかし働いてんのかいな。職業「飛脚」って、食えんやろ…。車使え)


…彼らは道々インカ道沿いに残された文化遺産を確認しながら

沿道の町でイベントに参加しながら平和的メッセージを伝えます。


Empezaron a caminar



★平和のキープを紡ごう


 ペルー全土から「過去のつらい歴史を忘れず、平和への道を歩こう」そういう意思に賛同する者が

 各地の平和団体に紐を送りそれを」紡ぎ合わせ、

  1980年から2000年までの間に政治的暴力により亡くなった方の数に当たる

 69280の結び目を持つキープを作ろう、という企画です。


 ほんとは!


 ここで飛脚たちがそのキープを運んだらほんとにメッセージが伝わると思うのですが

 基本的にこの二つのプロジェクトは過程においてつながりを持ちません。だって


 重いじゃん。。。

 

 しかしこれは全ペルー的なプロジェクトですよ。紐を送るだけでなく、

 トレッキングにも参加したければ誰でも参加できるのです。


 参加してる四人は道を熟知してるし、キャンプにおいても達人です。

 インカ道を縦断で切るチャンスなんてありませんから。無料のガイドつきです。


 参加するものはキャンプできるだけの十分な装備を備えていなければならないばかりでなく

 肉体的にも過酷な旅に耐えられる強度を持ち、

 なおかつトレッキングのマナーを十分に心得ていなければならないということです。


 誰か暇な人、参加してブログでも書いてみませんか。え、僕?


 働いてるんすよこう見えても…。


 

 主婦のみなさーん、電子ジャーじょうほーう



 あ、タイトルがダイエットなので一応ためになるリンクを張っておきます、ぷぷぷ。


 http://youkanman.com/museum/movie/153.html



 記事よりこのリンクの方が面白かったというツッコミは一切受け付けませーーーん。




★以下、「暇やなあ」「働けや」「やることないんかい」「ペルーまで行って何しとんねん」禁句

まず日本人に目に付くペルー人の特徴。


お   な   か


ぽっこりとね、内臓脂肪が張り出しているというか、老若男女ぽっこりと。

明らかにぽっこり度は日本人より多いはず。

しかし根拠もなく主張することはペルー人のほとんどが

「ペルーでは女性の方がはるかに多く生まれる」

と主張するのと大差ない。

おなかぽっこり度なんてどの新聞にも載ってないだろうから、

自分でやりました、

…あ、タイトルに書いてる禁句を忘れないように。



                              

第一回  ペ ル ー 人 ぽ っ こ り 調 査 (リマ編)                                  


若者の集う郊外のディスコで



調査は今日5月14日、昼食後の14時半より二時間ほど、人通りの多いうちの前にある

二車線両側通行の通りを通る歩行者を


ぽっこりか


非ぽっこりか


に分けてカウント。男122人、女125人、計247人をカウントし、


体型は― 痩せ型ぽっこり、中肉ぽっこり、肥満ぽっこり、ぽっこりなし

年齢は― 10~20、20~30、30~40、40~50、50歳以上


に分けました。


ズボンの上に脂肪がたぷんとのっている、

または胸板よりおなかが突き出ているのが服の上からでもわかるのであれば


ぽっこり認定です。


年齢は僕の予想です。あ、禁句忘れないでね。


★ぽっこり調査結果


男女全体― ぽっこり 197人(79.7%)、 非ぽっこり 50人(20.3%)

男性― ぽっこり 97人(79.5%)、 非ぽっこり 25人(20.5%)

女性― ぽっこり 100人(80%)、 非ぽっこり 25人(20%)


痩せぽっこり― 男性 38人(31.1%)、 女性 40人(32%)

中肉ぽっこり― 男性 59人(48.4%)、 女性 52人(41.6%)

肥満ぽっこり― 男性  0人(0.0%)、   女性  8人(6.4%)

ぽっこりなし―  男性 25人(20.5%)、 女性 25人(20%)



…なんとペルー人男性女性ともきっかり8割がぽっこり持ちだということがわかりますね。

これから自信を持って


「ペルー人は日本人よりぽこってるで」


と人に言えるわけです。自信を持ってください。禁句を忘れないでください。


年齢別はもうめんどくさいので書きませんよ、僕は書くだけ書いて満足しましたから…。しかしいずれ


ペルー人二重あご調査


ペルー人女性鼻毛調査


ペルー人ストーンウォッシュジーンズ調査


も追って行う予定です。



あと、ブログスタート記念緊急質問!!!!

ペルーにお住まいの主婦の皆様方。自分専用の電子炊飯ジャーがほしいと考えています。

普通に電気屋で買っても大丈夫でしょうか。98ソルくらいでクラサオにありました。

やっぱりヒラオカでいいのを買ったほうがいい?日本から送ってもらった方がいい?

炊くのは1合から2合です。ホームステイ先ではペルー人用米しかたべないし

僕が食べたいときに日本風のご飯を食べれる僕用のジャーがほしい。

保存はできなくて構いません。少量がおいしく炊ければ。余ってる日本の電子ジャーがあれば

売ってくれたら嬉しいです。米はArroz perladoでいいんですよね。

ヘススマリアの市場で買えるんですよね。


アドバイス求みます。スマートな奥様方…。



  

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